松井武には、長女の千鶴子しか子供がいなかったため、娘婿だった務台道夫は自分が会社を継ぐことになるかもしれないと考えていたが、武から道夫に継ぐように言うことはなかった。結局、道夫の方から入社して会社を継ぐと申し出たところ、武は「おやんなさいよ。でも、つまんないよ。それでもいいのなら。よろしくお願いします。」と答えた。この言葉は、
大蔵省に管理統制され競争が無い
護送船団方式の証券会社の経営には、全然自由が無く決まったことをやるだけでつまらないということを意味し、入社後これを体験した道夫は逆につまらないなら面白くしてやろうと考えたという。後に道夫は、自身初となる著書のタイトルにこの武の言葉をつけた。