歴史を学ぶ際、書物やテレビ番組などで、「現在の価値に換算すると」という言い回しを耳にするが、これは「
大正時代の10円と現在の10円とでは価値が異なる」などのため、現在の感覚で物事を捉えるために、過去の貨幣価値を現在のものに置き換える必要があるためである。同様に、将来の貨幣価値も現在のそれとは異なる。即ち、10年後の1万円は現在の1万円と等価ではない。従って将来の
キャッシュ・フローを評価する際には、単純に加算するのではなく、現在の価値に換算して考える必要がある。例えば、金利が1%の
債券に、今年10,000円投資した場合、来年は価値が10,100円に増える。一方で、1年後に10,000円が支払われる約束がしてある債券の今時点における価値は、約9,901円になる。この9,901円が、この債券の割引現在価値である。また、金利1%が10年続くとすれば、10年後の10,000円の割引現在価値は、1.01を10乗した1.1046で10,000円を除した9,053円となる。即ち、以下の計算式が適用される。